いや、ほんまこれは観た方がええですよ。三国志が分からなくてもスパイサスペンスとして成り立つ面白さ。
演技巧者が揃い見応えがあり、話数も24話と短くて、冒頭しばらくして物語が蜀漢に絞られ散漫にならず人物の濃密さも作用して非常に見易い。
「司聞曹の仕事はふたつ、対外と内」
お馴染みの軍師や将軍がほとんど登場しない『三国志』への虚実の入り混じったアプローチに震えました。さすが原作馬伯庸。
三国志を雑にでも知ってると結果は分かるのだけどその隙間をこうするのか！という新鮮さとドラマの終わった後の歴史に思いを馳せて遠い目になる二段構えがたまらん！
ラストは、もうなんというか「死に場所を求めながらも、なんとしても知己を生かそうとする男」という誰しもが感服する関係性に滂沱の涙。
そして最初違和感のあったEDテーマが全てを収斂した。
だから華流のEDテーマは好きなんだ！（タイアップとか手軽なことをせず本邦もそこは見習って欲しい）
