きみどり

葬儀屋の女のきみどりのレビュー・感想・評価

葬儀屋の女(2022年製作のドラマ)
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⚠️女性への暴力シーンがある。ちょっと見てられない箇所は早送りしました。⚠️



世の東西を問わず、閉じた古いコミュニティでは弱者が踏みにじられ、それは身内の庇い合いで隠される。
オーストリアを改めて地図で確認したけれど、東欧から西欧への中継にある国なんですね。
移民が多く通過する地理的条件+スキーリゾートの街=不法就労者。

葬儀屋に勤めるあのおじさんもおそらく外国籍で、過去にそれなりの事情がある感じだった。

復讐に燃えるヒロインがかなりエキセントリックな性格のうえ、勢い(短慮ともいう)で突っ走るので、ツッコミ入れたくなることがたびたび。
確かに共感は呼びにくいけれど、むしろその演出に好感が持てる。彼女、若いころからやられたらやり返す人だったんだね。最初は滅茶苦茶やってるだけにしか思えなかったヒロインを、徐々に応援したくなった。





- ご遺体で実験してみたり(えー!)、細切れ(ぎゃー)にしてみたり、主人公の職業や仕事道具を有効活用しすぎ😅

- 雪を頂いた山並みや、つづら折れの坂道を引きで撮った映像は絶景のひとこと! 実物を見たら目が回りそう。

- 始まりも終わりも見えないような山道を、高校生が動力なし自転車でコンチワーとやってくることがなによりのびっくりポイントでしたよ…。高地訓練?

- 登場人物がなんだかみんな仏頂面。ハネケの国の人だもの。
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