このレビューはネタバレを含みます
湊かなえと黒沢清のカラーがどちらが強いのか蓋を開けてみれば双方を備えた暗くてイヤな感じになっていた。
ただ興味深い四話までに比べ五話が予想外の方向に展開し急激に魅力が薄れてしまった。
小泉今日子は四人の女の子にいわば呪いをかけた訳だがいずれも悲劇につながってしまう。
ホームドラマ的な撮り方なのに事の転機になる箇所では暗雲のようなものが立ち込めるあたりが黒沢清らしい。
結末から考えれば「親の因果が子に祟る」となり池脇千鶴の言うようにそもそも無関係なのに巻き込まれた四人が可哀想だった。