ゑI海外ドラマ勢

カンク・オン・アース 〜フィロミナ・カンクとお勉強〜のゑI海外ドラマ勢のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

挿入曲 ☆
美男美女 ☆
伏線 ☆
語彙 ☆☆☆
ユーモア ☆☆☆☆

Cunkとともにこれまでの人類の歩みを大雑把ではあるが、一通り1話30分、計5話の構成で進められていく。
① 道具、農業、タイヤ、お金、文字、メソポタミア、古代エジプト、古代ギリシャ、古代中国、古代ローマ
② キリスト教、イスラム少なめ、モンゴル
③ ルネサンスの美術、大航海時代、啓蒙時代、植民地、貴族とそれを打倒する近世などの革命
④ アメリカの世紀的な発明、機械、世界大戦
⑤ ロシア、冷戦、環境問題、20世紀の文化
世界史履修者は見てて楽しめるくらい基本的な知識を題材としている。

真剣な面持ちで現代人目線の疑問を過去の価値観や時間軸など考慮せず、疑問をぶつけていくスタイル。大人では思いつきにくい純朴な子供目線の質問や下ネタ、皮肉などコメディ要素あり。識者はそんな質問にも真面目に答えていく。

5話ともCunk知り合いのイカれたPaul、techno anthem "Pump up the jam"が出てくる。

コーランと聖書の是非を2話で疑問視しててヤベェと思ったら、結局コーランはあまり触れずにうまく回避してた。

ピラミッドが三角状にブロック積んであるからホームレスが座るのを防止、イエスの発言が周りに受け入れられず殺されたなら彼はキャンセルカルチャーの被害者第一号、中世の殺戮で流れた大量の血は現代のような血液バンクに保存できなかったため無駄になった、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」の首の長さ見てキリンと形容、ダビデ像は血管とか精巧に造られてるのにケツアナがない、など視点が面白い。

スポーツはバカのための娯楽、イランは危なすぎて撮影にはいけないなどズバズバと物言い。

イエスが寛容性と許容を説いたにもかかわらず信者はそれを知った上で彼の言葉を信じないものを殺害、明白な運命は神のための宣教師ではなく奴隷などの皮肉。

冷戦中に起きたキューバ危機のロシア撤退について腰抜け呼ばわりしてるの見て後の世代が過去を振り返る時その行動を切り取って見られる可能性あることを考慮すると一つ一つの行動の重みを感じる...

ドラマではなくコメディ混じりのドキュメント?