蔵なもし

麒麟がくるの蔵なもしのレビュー・感想・評価

麒麟がくる(2020年製作のドラマ)
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コロナ禍により休止時期がありましたが、なんとか話数を落とさず完結。
本当にお疲れさまでした。

まず、衣装が色鮮やか、野武士との小競り合いもCCDなどを使っているのか、新しさを感じました。オープニングも潔く、一話目にしてガッチリ心を掴まれました。
そして、今年のMVPは本木道三であったと思います。

しかし、コロナ休止明けから緊張が切れてしまったのか、なんだかワクワクしない。
麦と真知子ちゃん、架空の人物ばかりやけに喋るし、合戦はほぼダイジェストでサシの対話シーンばかり。
ソーシャル撮影だったのかもしれません。

当初から疑念としてはあったのですが、戦上手で義を重んじる快男児、その十兵衛が本能寺へ行き着くという想像がつきませんでした。
近衛前久が印象的に出てきたので、「信長の棺」のように利用されるか、帝の指図で仕方なく、みたいな想像をしていました。
それが長谷川十兵衛光秀のイメージだったからです。
ですから、晩年の秀吉のように、なんだか信長がご乱心気味に描かれていて、それを戒めるというような理由に、ああ、そうかという少し寂しい印象です。

なんだか急いで店じまいしてしまった感覚もあり、フ◯ックコロナって感じです。