たけぞー

京城クリーチャーのたけぞーのネタバレレビュー・内容・結末

京城クリーチャー(2023年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

本筋(ストーリー)としては、特に目新しさはない。戦時中の植民地下に置かれた朝鮮で行われた人体実験とその実験から生まれたクリーチャーの物語。

けど本筋ではない所に意欲的な問題提起があって興味深く鑑賞した。
公開された時の色々な感想を私は知らないけど、これは『反日ドラマ』と言う人は多かったろうなーと想像できた。

私は『反日』要素が全く無いとは思わないけど、その『反日』の向きが違う。日本人が悪というより、戦時中の不都合な歴史を無かった事にすることへの批判が強いメッセージだったと思う。戦争に巻き込まれ、理不尽な目に遭う市井の人々が同胞を裏切り、売るような真似をしなければならない戦中という時代や状況への憎しみが強いと思った。

それは置いて。
京城クリーチャー、次シーズンはあるのかな?ラスト、そんな感じじゃない?私は今シーズンで前田さんとチェオクの母、ソンシムとの因縁が明かされると思ってたんだけど、まだ引っ張るのかな。韓国語版を少し観たら(基本は吹替え版視聴派)前田さんが流暢な韓国語を話されてたので、これはもしや前田さんがソンシムの近しい朝鮮人だったとかの伏線かなあと楽しみにしてたんだけど。
それも次シーズンまで忘れずに待ちたい。

それにしても日本人役に日本人俳優を起用せず、韓国人俳優で日本語のセリフを通した今作はドラマの出来として、どうしてもそこに綻びがあるものの、とても意欲のある作品だと思うし、私は好ましい。この辺りは見る人によって感じ方は違うと思うけど
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