「愛の不時着」でロマンスの王道を耽美に演出し飽きさせなかった監督の実力が遺憾無く発揮されていて、映像も演出も配役もイキイキしてた。
私はK-POPもこよなく愛しておりますので、となりにヨドルが住んでてちょっと魅惑的で喫煙してて、薄着でスレてる、なんて。妄想だけに許されたユートピアではありませんか、、
しかも、スジです。
アンナで堂々と主演を張り、missA時代の曲が後輩にガンガンカバーされてるトップアイドルであります。
彼女たちが微笑むだけで、世界は安定するのです。(真顔)。
さてさて、今作は「乙女」が男の子なわけですが、純真さの中に期待や欲望が入ってくる心理的変化を切り取ったヤンセジョン氏の落ち着きある役作り。
最初はファムファタルものかと思わせて置いて、そのジャンルで必ず行き着く破滅ではなく人生の中で何度も反芻するだろう人と出会った青年の揺れが瑞々しかったです。
「ノッティングヒルの恋人」や「アメリ」、韓ドラが培ってきたラブロマンス集積知が戸惑いながらもときめいてしまう二人をフレッシュに魅せてくれました。
その上「寮もの」のわちゃわちゃ感も加わり、ちょっと堪りませんね。
スジその人が「アイドルだって恋をする」「ハラスメントで心が壊れる」のを演じ語ったことの大きさに彼女の心意気を感じます。
ある種定型的なトキメキ配分でベタなところもありましたが、いつのまにか観ている方もイドゥナに惚れている、そんなドラマでした。
