元レンタル担当

BULL/ブル 心を操る天才の元レンタル担当のレビュー・感想・評価

BULL/ブル 心を操る天才(2016年製作のドラマ)
4.0
〝疑わしきは罰せず〟

僕はドクター・ジェイソン・ブル。
弁護士じゃない。
裁判科学という分野の専門家だ。
陪審員の行動パターンを分析し、本人よりも先にその心を読む。
チームが集めた様々なデータを基にして擬似陪審員を構成。
評決の行方を的確に予測する。
陪審員の心はブルが握っている。
ブルは見抜いている…


【裁判科学】
無作為に選抜された陪審員の中から
それぞれの行動パターン、ネット上での活動、なにをクリックし、いいねを押し、検索したか…
最先端の革新的なテクノロジーで
400項目からなるマトリックスに入力し、アルゴリズムを導き出す。
タイプ別に裁判のキーパーソンとなる陪審員を予測する。
勝つためには法律だけじゃなく、
心理学、神経言語学、人口統計学
を駆使して陪審員を脳細胞レベルまで知ること。

被告人ひとりひとりによって多様な物語がある。
多くの人が有罪と見捨てても主人公が直感で〝無罪だ‘’と判断すると救済の手を差し伸べる。
都合の良いように捻じ曲げられた事実を見えなかった真実として白日の下に晒し、
まさに剣と天秤を持つ正義の女神のような司法、裁判の公正さを表す象徴として先入観に囚われた人々を解放する。

このストーリーの肝となる…
〝目は口ほどに物を言う‘’
然り、仕草や話し方で人間の心理状態を表す重要なヒントから心理学を用いた裁判科学と
それぞれのエキスパートからなるスキルを駆使して、人権侵害された弱者を圧倒的不利な状況から救い出す…というスカッとさが本作の最大の魅力である。

だが、
毎回、主人公の完全試合ではなく…
富豪・企業・著名人など汚い権力をフル活用して様々な妨害工作を企て、それをどう攻略していくのかも見どころの1つである。
さらに、
主人公が心理学を用いた数々の聡明な女性達との駆け引きも見どころである。

8/24(完)
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