Brynhildr38

犬神家の一族のBrynhildr38のレビュー・感想・評価

犬神家の一族(2023年製作のドラマ)
3.8
新解釈リメイク!
先代当主に翻弄された悲しき一族の愛憎劇。

NHK様による金田一リメイクは、「獄門島」(2016年)、「悪魔が来りて笛を吹く」(2018年)、「八つ墓村」(2019年)に続き4年ぶり。

「犬神家の一族」と言えば、1976年の市川崑監督作品が「日本ミステリー映画の金字塔」とも評価されていて、ある意味「本家」。

その本家と比較するのはちと気の毒ではありますが・・・、スケキヨマスクと逆さ足のビジュアルインパクトはいい感じで、ユーモア控えめにしてキャラ立ちを押さえた代わりに背景をわかりやすく丁寧に描写し、新たな解釈をブチ込んでます。

キャラ立ち押えた事で残念ながら面白さは半減しましたが、新たな解釈含め全体的には良かったと思います。

ただし、スケキヨのマスク無しシーンが意外に多くて正視できません😭。あと、珠世を演じた古川琴音は嫌いではないですが、原作では「絶世の美女」設定で歴代の女優イメージとはタイプが違い過ぎ!。ちなみに名探偵金田一は、いつも通り全員殺されるまで役立たずです😅。

凍った湖面から突き出る「逆さ足」のシーンは、もっとじっくり見せて欲しかったと思うくらいの原作再現度で、お見事でしたね。凍った湖面はCGかと思ったら何と本物😳!。

実は下半身だけが見えている状態には意味があるのですが、ちょっと無理くり感あるのか本作品でも採用されず、サラッと流されていました。

まぁ、ビジュアルのインパクトが一人歩きして、ある意味「見たことある風景」になってるので、今更理由は不要ってやつでしょうか😅?

本作品でも、金田一の過去映画で加藤武が演じたキャラの決めゼリフ「よし、わかった!」に代わるものはありません。金田一の引き立て役で別にいなくても・・・と思った時期もありましたが、今となっては何ものにも代え難く、只々寂しい限り。

※追記
再放送決定
前編は2023/5/21(PM4:00~5:29)、後編は2023/5/28(PM4:00~5:29)
いずれもNHKBSプレミアム。
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