タキ

ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―のタキのレビュー・感想・評価

2.9
石井ふく子がプロデューサーをつとめ「橋田壽賀子先生を偲んで」というコンセプトということですべてにおいて渡鬼仕様。角野卓造やえなりかずきは主要キャストだがストーリーに直接関係のない通りすがりの客にも渡鬼メンバーを配する(まんま岡倉姉妹の役名だったような…)念の入れよう。脚本もけっこうよせてはいるが橋田壽賀子独特の文字数過多の説明ゼリフや必ず登場するチクッとイヤミを言う小姑的な女性が登場しないだけでもかなり見やすい。相葉くんの武器である笑顔をほぼ封印された上で「怒る」「泣く」というアクションの難しさをひしひしと感じる。しかも食事をしながら喋りながら泣くというのはさすがにハードルが高すぎた。坂本冬美が舞台のような芝居だったので相葉くんのストレートな(時に感情を出しすぎた)芝居と相性はよかったかもしれない。
角野卓造と船越英一郎が上手い。このドラマを橋田壽賀子仕様にするための形態をキチンと保っている。
夫が単身赴任なのをほぼ初対面の水道検針の青年にしゃべる上戸彩…危ないから良い子はマネしないでね!
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