skip

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だったのskipのレビュー・感想・評価

4.8
エッセイスト岸田奈美さんのご家族にまつわるエッセイをドラマ化した作品。

物語も登場人物も風景も小道具も、画面の隅から隅まで、全てがいとおしかったです。
世の中の厳しさもやさしさも両方描かれていて、それが実話を元にしているんだと思うと、自分にとっても遠くない話だという実感が増してきます。
そんな現実の中で、居なくても居る、居るんだけど居ないという耕助パパの存在が、美しく切なくあたたかく、物語をくるんでいるようでした。過去と現在がシームレスになる演出も好きでした。

キャストのみなさんも素晴らしい。河合優実さんハマり過ぎ。過去の出演作見返したくなりました。吉田葵さん、チャーミングで凛々しくて素敵でした。周りのスタッフさんたちのサポートがあってこそだったのですね。他にも、坂井真紀さんの過去から現在に渡る演技とか、林遣都さんのちょっと個性的なキャラクターとか、古舘寛治さんのイケオジ具合とか、黒田大輔さんの昭和感とか、奥野瑛太さんとか福地桃子さんとか良かったよねとか、語り出すと止まらないです。

ぜひ地上波でも放映してほしい。たくさんの人に見てほしいのはもちろんですが、1、2話を見逃してしまった私のために、ぜひお願いしたい!
skip

skip