シガーandシュガー

刑事カレン・ピリー 再捜査ファイルのシガーandシュガーのレビュー・感想・評価

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二十年(だったかな?)以上前の未解決殺人事件が人気ポッドキャストによって騒ぎ立てられ、警察は若い女性警官であれば炎上が収まるだろうと、カレンを再捜査班班長に抜擢する。
世間を黙らせたいだけの上層部の思惑に反してカレンは地道に捜査を続け、ついには犯人にたどり着く。

当時、死体を発見した三人の男子大学生が再びクローズアップされ、視聴者もこの三人が果たしてどう関わっていくのか、最後までわからない。
犯人であればむしろわかりやすいのだけど、犯人でないのならばなぜ彼らは自らの疑いを晴らせないのか?と気になる。
彼らを取り巻く環境も過酷であり、ポッドキャストが引き起こした炎上は再び事件を誘発してしまう。

全体的にスリリングさを煽ることがなく地味に操作が進んでいくのでじっくり見ないと味わえないかも。
カレンを始め、カレンのただ一人の若い部下、カレンの女友達、カレンの同業者彼氏など、主要メンバーが好ましい個性を持っているので彼らの登場が見続けるモチベーションになった。特に部下のミントはうまく演じられていたと思う。おバカっぽさと素直さ、そこそこの自己保身、前に出過ぎないコメディー要素、かなりの癒やしキャラだった。
主人公のカレンも小柄でかわいらしく、色気のかけらもない服装をしているのがいい。美人だったりナイスバディで胸元あいてる女性刑事というパターンではないところは好感度大だった。
カレンの活躍、ぜひまた観たい。