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VIVANTのhasseのレビュー・感想・評価

VIVANT(2023年製作のドラマ)
4.3
ほぼリアタイでドラマを毎週視聴するという体験を人生ではじめてしたが、それほどのめり込める作品だった。
とにかく展開の作り方が秀逸。モンゴルでの大冒険活劇を含む誤送金問題編、別班と公安のせめぎあいやテントの全貌が明らかになっていくサスペンス、親子の愛、ラブロマンスーーと話を追うごとにめまぐるしく変わっていく。
また、謎が一つ解決すると次の謎が提示され、物語が深みを増していくスリリングさで飽きがこない。

最終回はとても良かった。フローライト争奪戦の話からベキの「復讐」に急転直下するあたりは特に。これまでの伏線回収も見事だし、役所広司の堂々たる演技には見入るばかり。

もし続編があるとしたら、どんな展開があるだろう?
・乃木がノコルに伝えた諺と、「花を手向けるのは先になる」発言からベキらの生存確率高→今度は乃木の味方として絡んでくる?
・TBSはVIVANTでドラマの復権をかけている→続編は映画ではなく同じ日曜劇場枠でやりそう→日曜劇場=ホームドラマ(by三谷幸喜)→父親、母親からの愛は今回でやりきったので、次は薫先生やジャミーンと家族を築き、新たな愛を育む物語が主軸に?薫の過去が明らかに?
・そして、長野専務(小日向文世)=重要ポジ説をまだ諦めきれない!!ただの元ヤク中不倫おじさんで終わるわけない!ラストに橋爪功が別班をシビリアンコントロールのきかん連中だ、とその危険性を指摘していたし、道を踏み外した別班として続編のキーパーソンになってくれはしまいか。
・ジャミーンが野崎に懐かない=悪人判定してるのもまだひっかかる。自分を砂漠で見捨てようとしたからってだけ?

よくスター・ウォーズとの近似性を指摘される本作だが、続編でテントの残党(モニター)による反乱みたいなのをやったら益々スター・ウォーズではある。

とにかく今は続編決定の報を気長に待つ。
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