今期鑑賞した唯一のドラマでした。満足度はかなり高く、毎週日曜日が楽しみになる感覚には久しぶりに胸が躍りました。
とりわけ、ドラマ前半のスケールの広がりようはアメリカの大作映画並みで、TBSの本作への相当な意気込みがうかがえました。超豪華キャスト、モンゴルロケ、大金を投じて撮影された映像。物語は次々と広がりを見せ、このドラマはどこまでも無限に展開していくのではないかと、ワクワクは大きくなっていくばかりでした。
このドラマが結果的に多くのファンを獲得した一番の要因はそこにあるはずでした。だからこそ、ストーリーが収束を見せていく後半部分に若干の消化不良感を覚えた視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。
伏線回収、視聴者の考察、日曜劇場特有の会議シーン、後付けどんでん返し‥
全十話のドラマでしたが、最初の六回と最後の四回で評価が分かれますかね。他のドラマ作品との資本差を見せつけんばかりに巨大アドベンチャーが展開された前半と、よくあるTBSドラマっぽい後半でした。
堺雅人や阿部寛、役所広司の稀有な才能を改めて発見できたことが個人的には一番の収穫でした。
