シャークウィザード

VIVANTのシャークウィザードのネタバレレビュー・内容・結末

VIVANT(2023年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

毎週毎週、先が読めない怒涛の展開で凄く面白かった!
敵か味方か、味方か敵か。目まぐるしく変わるキャラクターの相関関係に何度も驚いた。
一流のキャストらに非常にお金と手間もかかっているだろう撮影、そしてストーリーの面白さで毎週楽しく、最新話や次の展開を誰かと話したくなる、そんな気持ちに久々になった傑作!

以下、ネタバレを含む感想

















乃木は最初はひたすら不憫なキャラだと思ってたから、別班だと分かった時の衝撃よ。見返すとザイールのシーンで手足が不自然な動きしてるんだから、本当によく練られているんだなと。ちょっと頼りないキャラから別班の超エリートキャラへの切り替えが上手すぎる堺雅人。父親に会う為、別班を裏切る!?という展開でキャッチコピーの巧さを再認識。見ながら米の重さが分かるなら銃の重さも分かるんじゃない?とか、これも任務で別班を裏切ってないんじゃない?とか色々思って見てた。
阿部寛の野崎さんが好き。アラブ人かと思ったが日系人か。やはり彫りが深くてカッコイイ顔だわ…。序盤のバルカにいた時はむしろこの人が主人公では?と思う程の活躍ぶり。動物の群れに乗じて突入、装甲車で突撃、車の上を走る、砂漠の横断とやる事なす事が派手!序盤のまだ大筋が分からない段階では、これらのアクションシーンで心つかまれて視聴を決めた。ジャミーンの手術が成功して静かにガッツポーズをしたり、ハリポタの全巻セットを持ってきたりといったシーンから人柄が感じられる。ハリポタ好きという設定が活かされてスネイプ社とかマジ!?読めるか!
薫さんはポジションがよく分からず、巻き込まれただけの人かと思ったけど乃木が愛を知る冒険となると、欠かせない人なんだなと。でもジャミーンとアディエルからテントの繋がりがあるんじゃないかとか、病院にいる別班員の写真を送るといったシーンでモニター疑惑を持った。モニターじゃなく、普通の人であってくれ…と思いながら見た。安心した。
黒須が乃木の事を慕う後輩キャラで好き。初登場時はまさかテントのメンバー?と思えば別班。アリに吐かせる為のシーンの容赦なさ。投げナイフでバナナを的確に刺す技術。乃木に裏切られたと思ってからの荒々しい演技も好き。気絶させられて虹彩認証に使われるの不憫。乃木が裏切ってないと判明してから「俺にだけは話して欲しかった…」とか銃撃に反応した理由で「乃木さんをずっと見てきた」とか乃木のこと好きでしょ。そんな黒須が好き。
林遣都が年を取ったら役所広司に!?と思ったベキ。林遣都演じる若い頃の長髪ベキカッコよかった。謎の組織テントを束ねる存在だから一体どんな奴なんだと思ったが、その正体に驚き。各国でのテロ行為、徹底された情報管理、裏切った部下は容赦なく粛清するテロ組織と思ってたが、国の為、子供たちの為に活動する団体というのが驚き。部下の粛清すらミスリードかよ!極悪人かと思いきや家族を大切にする優しい父親だった。ベキの過去、テントの設立が明らかになる過程でバトラカ、ピヨも好きになった。
そしてノコルがまた良い。最初はベキの息子と言い張る乃木を疑い、血縁関係有りと明らかになって兄弟助け合うようベキに言われてからの不満げな態度。でも赤飯のやり取りとか微笑ましかった。最後は兄さん呼びする関係になれて嬉しい。ベキがノコルには犯罪歴を付けさせないようにしたのもストーリー上で納得。
ドラムの愛くるしいキャラ好き。出てくるだけで和む。声が林原めぐみなのも良き。盗聴器を仕掛けるのが上手で作中でも度々有能さを感じられた。ドラムが裏切り者だったらショックで寝込みそうだが、そうならなくてよかった。
チンギスはマジで良いキャラだと思う。ホント好き。序盤は厄介な警察のキャラで敵キャラかと思ってた。砂漠から乃木達が来た時に銃を乱射しながらヒャッハー!してたのは面白いけど、マジかよ…と思った。後にバルカ警察で一番優秀と判明して厄介さも納得。そんなチンギスが野崎と協力するの、かつての強敵が仲間になってくれる展開で熱かった。仲間になってからドラムとのやり取りも好き。ラストでも本当美味しい所を持って行ったなと。まさかテントの孤児院出身。最後にベキを見送るシーンが最高!
長野専務は単なるミスリード…。
新庄お前…。
米の重さや人数を数字でまくしたてるの半沢直樹を感じた。

予測できない展開と派手な映像、個性的なキャラ達で大変面白かった!