モンゴルのロケーションがとにかく素晴らしかったです。広大で美しい景色のスケール感は国内ドラマではなかなか味わえないものです。その一方、構図や演出が平凡でいかにも国内ドラマといった感じで、ロケ地を生かしきれていないのがもったいないです。アクションは予算の中で最大限頑張っている、というのは伝わってきました。
サスペンス要素が強い作品を予想して見始めましたが、意外にもストレートな人情話がメインでした。敵か味方か、嘘か本当か、みたいなところは、段取り芝居っぽいところが多々あって結構すぐに想像がついてしまう感じで、緊張感やドンデン返しの驚きはそこそこでした。それよりも、テロリストとの戦いから一転、人情と感動のストーリーに流れが変わるのが意外性があって面白かったです。
感動のラストですが、個人的にどうもすっきりしないのは、目的が手段を正当化すると言うマキャベリズムを肯定してしていることろです。そして死んで償えば全て許されるという雰囲気も。
