とみぽた

VIVANTのとみぽたのネタバレレビュー・内容・結末

VIVANT(2023年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

話題になっていたのと出演者さんに惹かれたのと『おっさんずラブ』で『VIVANT』が例に出されたのとで視聴。
面白すぎて5話まで一気見してしまったが、先の読めないワクワクを長引かせたく1日1話にとどめようとしたものの、9・10話は我慢できなかった。別版も楽しんだ。
個人的に警察とかなにか守ろうとする組織とかが好き(?)で、スパイとか潜入とか心にアーニャが住んでたのも見た理由。

主人公について、視聴者には最初から怪しいな、過去になにかあるなと分かる演出が良い。
大使館で乃木さん保護できた時の安堵。息するの忘れた。
VIVANTが別班と分かるまでの、別館でたどり着くのが強引さがなくてよかった。
病院、大使館、砂漠の逃走を経て、互いの力量を認めて手を組む日本とバルカの警察熱い。
乃木さんの行動のネタばらしを受けて1話から見直したくなっちゃう。

別版で、クランクインからすぐに物語後半の感動的なシーンを撮っていたり、セットとロケで別に撮ったものを繋げてひとつのシーンにしていたり、同じセットを使うシーンは連続で撮ったり、という話が印象的だった。
話の順で撮るのは、効率とかお金とかの面でありえないと分かっていたが、その状況に至るまでの経緯を、台本などで知るにしても、すぐ感情を作って演じられるのはやはりすごいことだと思った。
この作品は更にモンゴル語の台詞ましてやロシア語もあり、母国語以外でそんな演技をするなんて想像もつかない努力があったんだろうな。

別班ムーブかます松坂桃李さんすごく良かった。日本へ帰すつもりの乃木さんの計画から外れてしまったり、乃木さんも黒須さんがかわせるように撃ったり。
別版でも言われていたようなこの2人に信頼関係が生まれたエピソードとか他のミッションとか、スピンオフ欲しいです。

ノコルさん表情良かった。特にDNA鑑定結果後…ノコルはベキに大事にされてたのに本物の息子の憂助が現れちゃって、自分と対等の存在で年上で…複雑だったろうな。
ベキの身を案じたのに、ベキはテントの情報渡しちゃうし力合わせてとか言ってくるし。
ベキとノコルの出会いも欲しいところで描いてくれていて良かった。ジャミーンが無事だとわかった時の2人の笑顔が人の良さを物語っていた。
兄さん呼び良かった。

過去編は林遣都さん高梨臨さんの熱演に引き込まれた。
明美さんと黒須さんは同じシーンは無いけど、高梨臨さんが刀持ったら『シンケンジャー』って脳になっちゃう。黒須さんも乃木さんから刀預かるし。
連れ去られる憂助を追いかける父母しんどかった。
拷問されても口を割らない明美さんだったから、ベキは憂助が仲間を裏切ってまで会いに来たのなら悲しいし、殺してないって知った時は嬉しかっただろうな。

アディエルの家が元は憂助が家族と暮らした家ってのすごい好き。
そこで薫さんに救われて愛を知って求めて、そんな姿を貫いてるように見せて仲間にも任務を隠して、お父さんの口から愛されていたことを聞けた乃木さん…

『ハリー・ポッター』で話題になった時にどんなドラマなのか気になってて、まさか伏線のひとつが野崎さんのハリポタ好きでスネイプ先生に繋がるとは思わなかった。
結託してたワニズ側に対して、乃木さんの意図汲んで動いていた野崎さんがチンギスと共に入ってくる瞬間。痺れた。
あとあの時隠しカメラ仕込んでたのか…!!

そもそもドラマを見る理由が色々あった中で出演者さんに惹かれての、一番の人が竜星涼さんだった。ちょうど『キョウリュウジャー』が再燃してたので。
5話まで見た段階で、「竜星さん映ると嬉しくなっちゃうし、新庄めちゃくちゃ応援してる。なんなら別班と公安かけ持ちとかだったらいいな」なんてメモしてて、阿部寛さんと歩いてるだけで画がもつな〜なんて思ってた。
いい意味で裏切られた。
確かに、4話の山本見失ったのは同じモニターを逃がそうとって言われればそうかも。5話で野崎さんに乃木さんの何を調べてるのか教えてもらえなくて「なんだよ」って吐き捨てるシーンは単に、信用ねえな的なことかと、、あとから言い出したら公安のno name見逃した人だって怪しかった…ってキリないよ。
だけど別版で、新庄は山本と違ってベキの信念を理解してテントのモニターやってるって聞けて、良い人だからきっと今後も日本や子ども達のために動いてくれるに違いない、と期待!

モンゴルの異国情緒はさることながら日本食や神社にもこだわりを伺わせる作品。続編ください。
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