主演稲森いずみが演じる病院の副院長が、映画プロデューサーである夫の不倫に立ち向かおうとする話。
夫役の吉沢悠が、子煩悩で甲斐性もある良い旦那に見せかけながら、裏では若い子に本気になるわ、会社の金を使い込むわ、家を抵当に入れるわ、妻の実家の遺産を使い込むわ、息子の学資保険を解約するわの、常軌を逸するダメ人間ぶり。
その辺りの、徐々に闇が明らかになり、稲森が家も人生も親権も渡さないと戦う決意を固めるあたりまでは面白い。
しかし戦い始めてからの流れは雑で、人生全てがかかった状態で愛人から離れられない吉沢にはリアリティが感じられないし、終盤、父親大好きだった子どもが、心変わりして母親側につくのは唐突すぎておかしい。
愛人役の優希美青は可愛くなっていた。
