Yuta

デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃のYutaのレビュー・感想・評価

5.0
永遠に愛される60s。何度でも再評価される80sや90s。それに比べるとネタ的にしか消費されない70s。しかもスタジアムロックバンドの話という、少しでもずれた瞬間猛烈にダサくなる素材なのにこの素晴らしさ。つまり全てが完璧にはまっている。
ライリーキーオという、危なっかしい役にしかはまらない個性を完璧に活かしている。それに対するサムクラフリンも完璧。バンドもよいし、A24映画Never Goin Backの片割れカミラモローネも全く違う魅力を纏っている。
「あの頃ペニーレインと」というか「スター誕生」というか、Mrsメイゼル最終シーズンというか。Fleetwood MacというかHeartというか。人には70sロックにしか拭いとれない心の沁みがあるのだなと痛感。オリジナル曲がそこまでいいわけではないのに泣けて仕方なかった。
こうしか生きれないんだ、という生き方。我が身を顧みてしまう。
Yuta

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