このレビューはネタバレを含みます
ドナルド・グローヴァーの監督作。漫画でいうと、カネコアツシ的な血生臭さがぷんぷんと画面越しからも匂ってきたり、回によってはフィクションから離れるような構成をしていたりとなんだか面白いことばかりしててこれも最高でした!!しかもナイジャの元ネタはビヨンセの熱狂的なファンコミュニティなので、夫役はつまりショーンで…みたいな見方も楽しかったです。
人種、ジェンダー、SNS、家族、推し、宗教など現代が抱える問題をまさにサラダボウル的に混ぜ合わせながら、主人公ドレが敬愛するナイジャを軸に、散らかりつつもまとめていった手腕はお見事でした。