またドナルド グローヴァーがカマしてくれた！
正直『アトランタ』シリーズほどではないけど、彼の作品の面白さと鋭い現代性には本当に驚かされる。
いちいち各話冒頭に本作はフィクションではない…って言うけどフィクションでしょ！?と思いながら完走。
全体的な流れはフィクションでありながら、個々のイベントは実際に起きた現代の拗らせファンダムを背景とした事件をなぞっているということを後で調べて分かってやっと納得した。
ビヨンセと彼女のファンダムをモデルにしたという設定も面白いし、4話でカルトのリーダーとして初めて演技をしたというビリーアイリッシュのカリスマ駄々漏れ具合も凄かった。
6話で黒人コメディの定番的な豪快おばちゃんキャラの刑事が、犯人足取りに迫るドキュメンタリー形式はメチャクチャ面白かったんだけど、里子問題とファンダム問題を繋げてしまうようで、これらは別にして欲しかった。
普通の人と狂ったファンダムを描いてくれた方が面白いし意義深いと思うので。
