ドラえもんは猫型ロボット

ル・シャレー 離された13人のドラえもんは猫型ロボットのレビュー・感想・評価

ル・シャレー 離された13人(2018年製作のドラマ)
3.8
「正義なんて架空のものだ。存在しない。あるのは適者生存の法則のみ」

ある種の村ホラー。
閉鎖社会だと人間って簡単に狂うのね。
怖いよ。

フランス産ミステリドラマ。
友人の結婚式を生まれ故郷の村で祝うために集まったかつての幼なじみ達。村に到着と同時に、村と街を繋ぐ唯一の橋が崩落して、閉じ込められたら、村で過去に起こった出来事が原因となって惨劇が始まるというお話。

話の筋を聞くと、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるクローズドサークルものっぽいが、中身を見ると、
おどろおどろしい主題歌といい、
閉鎖的な村社会の住人の狂気といい、
過去の出来事に由来する惨劇といい、
まるで横溝正史を見てる気分になった。

話が動き出すまでややスローテンポだし、登場人物の紹介もきちんとされないし、過去の村の出来事と現代の出来事が、行ったり来たりするのでややこしいし、犯人の目星はすぐにつくのだが、それでも、とても面白かった。

6話で完結する短さも良し、
とにかく不気味な作品の雰囲気も刺さった。
個人的にはドラマは長くて苦手なのだが、このくらいの短さなら、一日一話見ても良いし、一気見するのも問題なかった。
良作。
ミステリ好きにはオススメ出来る作品。

ドラえもんは猫型ロボットさんの鑑賞したドラマ