ルーク大佐

ザ・ディプロマット シーズン1のルーク大佐のレビュー・感想・評価

4.2
ラストのクリフハンガーで0.3ポイントはアップする良作に仕上がった。外交や国際政治のドラマに興味ある人ならば十分に楽しめるだろう。現在の国際政治にもリンクする話なので続きを見たい。

多動児がそのまま大人になったかのような型破り野人系女性新任駐英大使が魑魅魍魎のうずまく欧米外交の世界で四苦八苦する姿を描く。

まず英国首相のクズっぷりが笑える。同盟国の米国大使への態度も失礼極まりないが、外交の裏世界ではああいう言動は「さもありなん」と思う。英米がすることにはなんでも反対するフランスも最後の方で外相が顔を見せる。

登場キャラは気ままでズルがしこい前大使の夫がユーモアシーン担当か。実直で優秀な黒人公使がもっとも一般人の感覚を持ち合わせているので、主人公らに振り回される彼の姿に同情を覚える人もいるのでは。

難点は脇役CIA女性英国支局長のタコ演技。表情がわざとらしく出てくるたびに醒める。アジア系役者を起用しているのだが、もっとマシな役者いなかったのか。性格悪そうなキャラなんだが、CIA局長だから悪人面になるのも仕方ないか。

いずれにしても、オチがうまかったからすぐに続編が見たくなった。ケリー・ラッセルは場面によって美女にもなればダサおばさんにもなる。バックをタスキ掛けするあたりは、中東経験の名残りかな。ロンドンには不釣り合いだけども。
ルーク大佐

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