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コール・ザ・ミッドワイフ ~ロンドン助産婦物語 シーズン1のtaruponのレビュー・感想・評価

4.1
ロンドンのイーストエンドの看護修道院であるノンナトュス・ハウスに赴任になった新人助産婦であり看護師のジェニーを中心に、ノンナトュス・ハウスの助産婦看護師、修道女たちの群像劇。
縦のストーリーもあるものの、基本1話完結的にイーストエンドの人達のいろいろなお産や死に関わっていく。
まずは、いろいろな事情を抱えつつたくましく産み育てるイーストエンドの街の女達と、それを支えるノンナトュス・ハウスの面々に圧倒される。特に出産シーンはかなり生々しくリアルだが、困難をものともせず新しい生命が生まれてくる様子は心暖かになる。
(これは1950年代の話だから、今から60~70年前でしかないのだが、今の出産環境と引き比べて、人はずっとこうやって日常生活の中で子どもを生んできたのだなぁと改めて感じる。)
ノンナトュス・ハウスの仲間のキャラがたっていることも面白さの1つ。
また、生とともに老いや貧しさ等もテーマとしていることも、物語に奥行きを与えている。
子どもを養女に出さなければならない売春婦の話、認知症気味のシスターモニカの最終話は印象的だった。
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