このレビューはネタバレを含みます
水頭症の子が生まれたときの回と、ブランケットを繋いでチャミーと赤ちゃんにかけてあげる回が良かった。
このシリーズ、わりと過酷にみせてそうでもないとこがいいのだと思う。お父さんとサクッと和解したり、DV夫からキッパリ強い態度が取れたり、結核良くなって還俗して結婚…チャミーも助かって良かったけど、、そんなふうにサクサク解決できない現実が山のように積み上がるからこその問題なのだ、、
それを、やわらかく「福祉国家」や「信仰」や「下町の人々のつながり」を描くのは、若干、保守党政権への目配せも少し感じるところ。まあ日本と同じく、気鬱になるようなものは見たくない風潮は時代が暗くなればなるほど高まるのだと思う。
そしてそれでも、女性の中絶する権利や、痛みから合理的に解放される出産を描いているところが、まだ日本よりマシなのではとか思った。
