1話完結を基本に各エピソードの面白さを高め、その上で伏線を散りばめていく構成の上手さは本当に見事だった。この両面の面白さで、ファンタジー要素を廃したのが大きいと思う。魔法的なパワーとか、個人の悪意で世界が滅びるとか無しに、地に足の付いた展開の積み重ね。
個々人が各々の思惑を抱えながら、時に間違えつつもプロフェッショナルの矜持をもって歯を食いしばって職務を遂行する。これって大人のカッコよさなわけで。大人向け(オタク向け)ではなく子供向け番組でこんなことを成立させたのは奇跡だよ。
その点やっぱり映像的な面白さは重要で、現実の東京の風景が壊されていくカタルシスは何事にも代えがたいよね。ブレーザーもアースガロンも、キャラが立っているのと同時に細かい描写を重ねて嘘っぽさが薄いから、やっぱりバトルが燃えるのよ。このへんのバランス感が抜群に上手かった印象。
