Ludwig2

高慢と偏見のLudwig2のレビュー・感想・評価

高慢と偏見(1995年製作のドラマ)
4.5
『高慢と偏見』のBBCドラマシリーズ。映画と違い、ドラマシリーズなので原作を凝縮せず楽しめる。やはりこのような文学大作の真面目なドラマ化は芸術的で小説を読んでいるような感覚にしてくれるので、大切にしたいジャンルである。各キャラが原作のイメージ通り。エリザベスの素朴で知的で芯が強く優しい表情が素晴らしいし、ジェーンの優しい物腰、母親とリディアとキティーのお馬鹿キャラ、メアリーやコリンズもいい味を出している。そしてやはり、調度品や服装が凝っていて観ていて楽しい。
第1話:エリザベスとジェーンがビングリーやダーシーらに出会う。舞踏会で最初に会った時のダーシーの高慢さとエリザベスの少し怒りつつも余裕の表情が印象的。母の狂言回しと2人の下の妹たちと兵士たちが遊んでいる感じも原作のイメージどおり。
第2話:ウェッカムがダーシーの悪口をエリザベスに吹き込み、エリザベスはウェッカムに惹かれる。しかし今回は舞踏会でダーシーの誘いを断りきれず一緒に踊る。踊りながらの2人の微妙な会話と、揺れ動く気持ち。周りのエレガントな雰囲気がとても印象的。ミス・ビングリーの牽制もあり少し意地悪な感じがいい。コリンズもいい味を出している。
第3話: ジェーンからビングリーが離れていってしまう。シャーロットがコリンズと結婚してしまい、リジーは会いに行く。そこへダーシーが求婚に来るが、リジーは彼の高慢と偏見をずばりと指摘。でもなんか気になる2人の様子がよい。
第4話: ダーシーが高慢と偏見を克服しようと努力し、リジーにもそれがわかる。ダーシーの屋敷での再会シーンは2人の微妙な駆け引きもあり、揺れ動く心もわかり、とてもよい。
第5話:ジョージアナとリジーも打ち解け、ダーシーともいよいよかと思われたときに、リディアがウィッカムと駆け落ち。裏で動くダーシー。ダーシーへの想いが募りつつ、リディアの悪評のせいでもう会えないと思う切ないリジー。
第6話:キャスリン・デ・バーグの脅しにも屈しないリジー。そんなところに惹かれてついにダーシーが。最後は最高のハッピーエンディング。
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