うる星やつらのエンディングに宇宙は大ヘンだ!というものがある。
歌詞には、
ヘンとヘンを集めて もっとヘンにしましょうヘンなヘンな宇宙は タイヘンだ!!
とある。さらに、
ヘンでなけりゃ たのしくない
すましていたんじゃ 当たり前すぎる
最近の出来事の多くはすましている。このすましているというのは人によって定義は異なるだろう。仮にも、すますの意味を代わりのもので問題が解決したことにする。その場はそれでよいことにする。間に合わせる。とすれば、多少は同意していただけるのでないか。
このドラマはすまさない。一人一人の人物のヘンにしっかりと焦点を当て、思い出させてくれる。人間は業を背負う生き物であると。
いままでの宮藤官九郎ドラマの中でも、とりわけそんな人間のおかしな醜さを感じさせてくれる素晴らしいドラマだった。