季節のない街の京都京極堂のレビュー・感想・評価

オリジナルは山本周五郎の小説を黒沢明監督が映画化した『どですかでん』。
すくいようのない暗い感じの作品です。

それを宮藤官九郎の脚本でリメイクしたのが本作品。
黒澤版が現代に置き換えられほぼ忠実に再現されています。

宮藤さんお得意の笑いあり涙ありの人間ドラマに仕上がっていますがやはり根底に流れる人間の悲しみを考えると単純に笑えないドラマになっております。

とくにホームレス親子のエピソードやかつ子のエピソードにはとてつもない怒りと悲しみを感じます。