"ナニ"から12年。被災した人々が身を寄せる仮設住宅はいまでも18世帯残されもはや小さな街。だがそこに1人と1匹が越してきたことで街は大きく変わり始める———宮藤官九郎脚本監督作品。
同じ原作の映像化『どですかでん』と見比べてみたよ!
宮藤官九郎さんならどれだけ暗くて重い話でもその辣腕で明るく希望のある話にできるか挑んだような作品で、単純に全10話のドラマになったことでひとりひとり濃密に描かれてて見応え充分!
映画版では削らなきゃいけなかっただろう部分も膨らましに膨らましてるからお得気分も増量🤤
そもそも現代に置き換えた時に舞台を仮設住宅にしたのが素晴らしすぎて、なかなか知られざるディープスポットだからもしかしたらこんな人たちもこんな出来事もありえるかもと1%ぐらい思えるから大勝利!
出てくる人たちのクセの強さも相当で、たくさん脚色したのかと思ったらそこは映画と変わんないからとんでもない原作だよー😂
ただ、映画と大きく違うのがそれぞれの人にしっかり優しい答えを用意してあげてること。
そのおかげで見終えたら晴れやかな気分が広がっていく。
なかでも作品の雰囲気をがらっと変えたきっかけの6話「プールのある家」と歌手としても活躍する渡辺大知さんと三浦透子さんの「春夏秋冬」(まるで書き下ろし曲かのよう!!!!)が聴ける7話8話「がんもどき」がお気に入りエピソード。
宮藤官九郎さんはまるで大好きな落語みたいな4話「牧歌調」が好きそうw
そんな渡辺大知さん含む青年団役3人が物語を引っ張っていくのも映画との大きな違いで、特に池松壮亮さんが演じた半さんがキーパーソン。
成長譚?大切なことを思い出す?ひとりの人生を変える話になってるからきっとこんなにも清々しいのだ。