クーベルタンはな

18/40 ~ふたりなら夢も恋も~のクーベルタンはなのレビュー・感想・評価

3.5
最後はみんなまるっと幸せになって良かったな。
大学生で妊娠してしまった有栖。子供は欲しかったが妊娠しにくい体の瞳子。親子、兄弟でもないのに有栖を仕事でもプライベートでも応援する。
あたたかい話だったな。

仲川有栖(なかがわ・ありす)は、最愛の母から影響を受けて美術館の学芸員となり海外で活躍できるキュレーターになることを夢見ている高校3年生。その母を11歳のときに突然病気で亡くしてからは、消防士の父と二人暮らし。推薦で大学の文学部芸術学科への進学も決まっていた最中、予期せぬ妊娠によって18歳の人生が一変する。もう一人の主人公・成瀬瞳子(なるせ・とうこ)は、もうすぐ40歳になるビジネスパーソン。現代アートを扱う会社で、アートとビジネスを繋ぐ仕事をしているやり手のアートスペシャリストであるが、10年間恋はマナーモードのまま。そんな年の差が倍以上で生き方も立場も違う2人が偶然出会うことによってお互いの人生が大きく変わることに――。