伊藤沙莉ちゃん目当てで。
国に仕える公務員でありながら、弁護士や裁判官など分かりやすい職業と比べるとその影は薄い「執行官」にスポットを当てたドラマ作品。
✏️強制執行、いたします
自分の父親は自営業をやっていたのだけれど、子ども心にたぶん経営はうまくいってなかったんだろうな~~と思っていた。
というのも、恐らくは父親が仕事のために作ったのだろう借入金の督促状が届いていたし、母親が不定期的に「差し押さえ」という子どもには不穏すぎるワードを口にしていたからだ。
(無論、なんやかんやで無事成人まで育ててもらえたので両親には感謝している)
「差し押さえ」という言葉が割と身近であった環境で育った自分が本作を見て、「執行官」というきちんとした立場の方たちがいること、そして執行官の方たちの苦悩と働きがいを初めて知ることができた。
邦ドラマ特有の、変に笑いを取りに来るようなナンセンスなワードやギャグシーン、また少々現実離れした演出こそあるものの、それぞれの事情を抱えた「執行官vs債務者」という構図から展開されるストーリーには思わず考えさせられる内容のものもあり、ただ一言「まあそれなりのドラマ作品」と履いて捨てるにはもったいない魅力があると思った。
☑️まとめ
先に書いた弁護士や裁判官など分かりやすい職業を題材としたドラマは多いが、本作における執行官のような、地味で日は当たらないかもしれないが、日本の法と秩序を機能させるうえで不可欠な職業にスポットを当てた作品は今後も増えていってほしい。
「法律は自分を守る盾であり矛である」
たしか本作のどこかで発されたセリフだったと思うが、これはたしかにその通りだと思う。
自分も吉野ちゃんのように、子ども六法から法律を学んでみようかしら…
<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃♂️テンポ:★★★☆☆