怪盗さのっち

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士の怪盗さのっちのレビュー・感想・評価

4.7
母親が楽しみにしていたので、一緒に鑑賞をしました。
草彅君の表情で訴える演技は、とても素晴らしいと思いました。
作品の内容としては、サスペンスも絡めながらの内容でした。聴覚障がいを持つ人への理解の変遷を、17年前の事件と今の事件が繋がっているという形で描いていたのは、とてもわかりやすい構成でした。
聴覚障がいに限らず、社会に対して、いわゆる「マイノリティ」の部分を理解してもらうことは、難しいことであると思うし、強制することもそれは違うと思います。ですが、やはり理解はしてもらいたいですよね。そう言ったギャップというものも、今作では描かれていました。
草彅君が演じていた役は、聴覚障がいを持つ人の息子で、本人は聞こえるという役です。2つの立場の間に立つ役だからこそ、先ほど述べた立場によるギャップを、作品として伝えられていたと思います。
2話のドラマということもあり、映画と同じような時間ですが、区切りがよく鑑賞できる作品です。ぜひ、いろんな方に見てもらいたいと思いました。