momoka

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士のmomokaのレビュー・感想・評価

4.3
上質なドラマだった。

コーダであるが故の苦しみ、けれどそれ以上にその親にも苦しみがあるということ。子どもの泣き声に気づいてあげられない親、親の前で泣かないように気遣う子供。どちらが悪いという訳ではないからこそ胸が締め付けられる。

そうした方々の気持ちのすべてを汲み取れる訳では決してないと思うが、ドラマを通して少しでも自分の視野を広げられていたらいいと感じた。経験がなくともそれぞれが抱えているものに寄り添える人間でありたい。

﹡コーダ(CODA)とはChildren of Deaf Adultsの略称で、耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子どものこと。両親ともに、もしくは一方がろう者・難聴者でも、聞こえる子どもはコーダとされる。
momoka

momoka