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デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士のsquaremaniaのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

年末の再放送を録画視聴しました。タイトルを見て、法廷ものかと思ったけど、ヒューマンドラマにサスペンスを組み合わせたものでしたね。
草彅剛さん、自分以外の家族全員が耳が聞こえない家庭で育った健聴者の役。ニート暮らしをしているが、過去は警官だったみたい。
遠藤憲一さん、草彅さんが住む町で発生した殺人事件を、17年前の冤罪と絡めて調べる捜査員。
橋本愛さん、世間で注目されるボランティア団体の代表。殺人事件の重要参考人を匿う。
ろう者の方々がもつ、自らの思いや体験を言葉で伝えられない不利さ。それに加えて、子供の泣き声に気付けない辛さ、繰り返しバカにされたことによる自尊心の欠如など。さまざまな情景を通じて、健聴者が見過ごしやすい弱者を虐げる事例が詰め込まれていた。
草彅さんは静かながら表情の変化作りがうまい役者さんですね。
コンセプト、ストーリー、役者さんたちの演技、どれもよかったです。ただ、橋本愛さんがどのようにしてその家庭に入ったのか、なぜひた隠しにした事実の吐露がその場なのか(みんな黙って座ったまま)の違和感が残念でした。
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