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真夏のシンデレラのharunomaのレビュー・感想・評価

真夏のシンデレラ(2023年製作のドラマ)
1.0
まなシン
Z世代とはKカルチャーという軽い空白の馬鹿が透明に構えるくらいに色とりどりにポップであることだが、やはり空間における重力の思考はなく、南への誘惑は圧倒的にゼロだ。むしろゼロであることが、歴史を毀損する言い訳ですらあるくらいに知性がない。というノリが小さな正義のように半可臭い。吉野家シャブズケターゲットくらいにしか見られていない。世代と言った時点で思考は停止されているのだ。22世紀世代の方がまだ。青山の言う「フィリップ・ガレル ― とめどない魂(ショット)の飛散」があるわけがなく、顔の啓示はゼロだ、むしろ固有の顔がない。
Ahamo代表の森セブン菜は、生き急いだリスのように情念定型がなく、唯一絶対の岩井俊二「ラストレター」で無言に横移動で動く広瀬すずの妹(岩井同様どちらも時代は過ぎ去った)であった瞬間だけがぎりぎり重要であって、他はAhamoでありZipであり、とても海でインストラクターができる人ではない。セリフも顔も体も、もはやドラマの主演ではないウェーブの女性。コメディゼロ役で二枚目を演じる間宮も、本性からかなりずれている。
山下達郎が末期で倒けているのと同様に、共感羞恥以前にダサく、麦秋以後、湘南の海がもはやどこでもないのと同様にのんき過ぎる輩に本家定冠詞のあるザ・ビーチ・ボーイズの覚悟があるはずもない。クソ野郎はいつもジュブナイルであり、球体を建物に配置するフジテレビだ。ゴミをゴミとして提示することは、果たして映像として誠実と言えるだろうか。なるほどそれが若者という軍団なのだろう。
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