ヘロヘロ

警察署長のヘロヘロのレビュー・感想・評価

警察署長(1983年製作のドラマ)
3.5
懐かしい。
画の劣化が惜しまれる。

監督は『殺人ブルドーザー “Killdozer”』1974や『将軍SHOGUN』1980でごく一部の映画ファンの記憶に残っている、かも知れない、ジェリーロンドン。

決して演出が上手いとは言えないが、本作では原作の力を借りて、なかなか見応えのあるクロニクル風ドラマとなっています。
南部のある地方都市の歴史を背景に、町の治安維持に身体を張った代々の警察署長の物語が紡がれます。チーフという役割の重み、人種問題の根深さなどテーマはありきたりとも言えますが、原作者や製作者を含めて、アメリカ人達のこのテーマへの向き合い方を観る時、そこにアメリカ文化の生々しい手触りを感じることができるかもねって感じでしょうか。
本作は、「何でも銃で解決しようとするところなんざぁ、アメリカ南部州ってやばいな!」という誤解をアッサリ受け取ってしまいがちな純粋なお人には薦めてはいけません。或いは、politicaly correctnessに神経質な人には耳障りな言葉がたくさん登場しますのでそういうお人にも薦めできません。
CAST/
今は亡きチャールトンヘストンやポールソルビーノなど往年の名優たちの演技、
キースキャラダインやブラッドデイビスの鬼気迫る表情が懐かしいです。


ぜひHDリマスター&日本語吹き替えバージョンのサルベージをお願いしたいです。