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CODE ー願いの代償ーのDRAGONのレビュー・感想・評価

CODE ー願いの代償ー(2023年製作のドラマ)
4.0
勝手に始めた自主企画
「堀田真由を見よう」の第2弾として視聴。
思いのほかハマってしまった。
堀田真由が演じる三宅咲と、彼女が兄のように慕う椎名一樹との掛け合いが面白く、シリアスになりがちな物語のちょっとしたほっこり要素になっていた。

本筋としては、人間の欲望がAIの自我を歪めてしまうという近い将来に有り得そうな恐怖を描いているのが見事だと思った。
ラスボスともいえる市川が思い描くプロフェット計画は
さながら「デスティニープラン」のようで、
大事な人の仇討ちをするという個人的な話から、セカイ系にシフトチェンジしていく。
そして、自分で作ったもののルールに自ら足元を掬われるという市川の最後は、滑稽であり物悲しくもあった。
AIは人類の脅威となるかもしれない。
しかし、人が自分の力で誰かを守りたいと思い続ける限り、人と人との絆は途切れない。
CODEを通じて二宮、一樹、咲、円の4人は奇妙な絆で結ばれた。今日もどこかで彼らは憎まれ口を叩きながら将棋を指しているのかもしれない。
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