いまやスペクタクル過剰のハリウッド大作が失って久しい"ちょうどいい"スケール感で活写されるシチュエーションスリラー。ストーリーテリングにおいても毎話お手本のようなクリフハンガーで久々にビンジが捗る。
上述のようにどこか懐かしさすら感じさせるプロットでありながら、かといって演出は手垢のついたものではなく、撮影は洗練され、要所要所でフックのある脚本はきちんと現代の映像作品として成立していた。
「こういうの"で"いい」ではなく「こういうの"が"いい」と言いたくなる作劇には、長らく忘れていた気持ちよさがあった。きちんとiPhoneの宣伝にもなってたね。