野島伸司オリジナル脚本による連続テレビドラマ。
野島伸司に育てられたと言っていいほど、思春期にどっぷりと野島作品に浸かった私が、"帰ってきたウルトラマン"宜しく四十歳を過ぎての野島ワールドを久しぶりに堪能。
オープニングのタイトルバックにはThe Holliesの"Bus Stop"(1966)が流れる。
古い洋楽の名曲を主題歌に使用するという方程式は自身で生み出した往年のもの。これだけでなぜか懐かしい気持ちになるし、それだけ気合が入っているのか?と否が応でも期待してしまう。
が…飯豊まりえ本人の資質がなければ正直見てられなかった。彼女が魅力的であるからこそ、PV感覚でなんとか見れたが…
野島伸司も遂に老いてしまったか…
会話のやり取りがどうも古臭い。
陣内孝則演じる漫画家の黒目丈治に自分のの真理は近いのか、その視点からキャラクターを書いている気がする。
特に飯豊まりえ演じる娘の黒目すいの描写が雑すぎるし、平板でよく見る印象しかない。
黒目すいに溝端淳平演じる作家の公文竜炎がスマホをプレゼントするのだが…どういう仕組みなのか全く謎なのだが、遠隔で盗聴できるシステムらしい。そのスマホを触ろうが触るまいが関係なく、常時接続で好きな時に盗聴できるらしい…ナニソレ?どうやって作ったの?そのシステム…そんなこと素人が簡単に出来てしまうようなスマホなら、怖くて誰もスマホなんか買わないんじゃない?
ハッカー集団だったり、プログラミングのエキスパートだという設定なら…まだ分からなくもないが…ただの作家にそんなスキルないだろうし、裏稼業の人にお金払って頼んだとしても…それをシシドカフカ演じる編集長も容認してるってことだから…その出版社はコンプライアンス的に終わりじゃね?
こういうところを平気で通してしまうのが…ドラマだからフィクションだからで適当にしていいところではないと思うのだが…もう大先生だから忖度して誰もが言えないのかな?それはそれで困ったものだけど。
公文
「何曜日に生まれたの?」
公文
「日本では血液型や星座で占いとかしますよね?それと同じようにタイやミャンマーでは何曜日生まれかが大事で、みんな知っています。性格や相性など…それを信じているんです」
タイに住んでたけど、これは初耳だった。
しょうもないタイトルだなぁという印象だったのが、サラッと1話のセリフで使うあたりはさすがのセンスだなと…流れとして少し強引さはあったけど…
確かに何曜日に生まれたか知ってる日本人はあまりいないだろうね。
このタイトルで、これ以上引っ張れない気がするのだが…最終回までこのタイトルがどう活かされるのか気になるところ。1話だけの出オチでなければいいのだが…
私の生まれた曜日は
日曜日
【日曜日に生まれた人】
日曜日生まれの人は、せっかちな人で、待つことが好きではない、怒りっぽい性格があります。怒りやすいですが、すぐ直ります。仕事の面では、積極的で、高望みで、頑固で、自分の考えに固執する傾向があります。欲しいものがあれば、必ず手に入れるようにします。それに、自信と勇気があり、自分の意見や考えていることをそのまま言葉にする人です。
「曜日の色」も決まっています。日曜日の色は赤、月曜日は黄色、火曜日はピンク、水曜日は緑、木曜日はオレンジ、金曜日は水色、土曜日は紫です。これらの色は、ヒンドゥー教の神様の肌の色から決められたそうです。それで、生まれた曜日の色を縁起の良い色にする人もいます。
#2
またしても盗聴…
このシステムの説明は未だない…
スマホのどこに、どのように盗聴器が仕込まれているのか?電源をどこから取っているのか?その性能や、音声を送信できる距離感など…何の説明もないまま、当たり前に盗聴ありきでドラマは進行していく。
ここを先ずクリアにしていかないと、物語として破綻している。
フィクションだから、その辺もざっくりしてていい…という考えのもとなら、こちらも、ではざっくりと流し見でいいか…どうせ作りもののお話だしと…こちらもいい加減な気持ちで見ることに…
どうせなら時の流れにも負けない風化しない普遍的なものを目指してもらいたい。
フットサルコートの人工芝の中にバイクで普通に入ってくるありえない演出。いや、それはアカンやろ…そんな当たり前のことも知らんのか?物語のために、演出のために敢えてやってるにしても、それは違うだろうが!
これが特段に何の効果も発してないから、余計に何のためにわざわざコートの中までバイクを入れたのか…謎でしかない。
さらにバイクを乗ったことのないやつがスタイリングしたかのような、昭和のドラマの殺人者がつけるような黒い手袋をしてるアマミヤくん。それ運転しづらいやろ?
からの、殴れコール…からのビンタ。
からの「キャラ変」と…黒目すい。
うーん…なんかイヤだなぁこういうの。
アマミヤくんの足はどういう状況なんでしょうねぇ?
公文竜炎の二重芝居も気持ち悪い…
盗聴で全て知っているのに、黒目すいに夜道に会った時は知らないフリをする公文。その構成もまどろっこしいというか…わざとらしいというか…そもそも、盗聴からGOサインが出てることにこの企画はもう間違ってしまっている。