非常に面白かった！傑作。
金庸原作の、歴史も織り交ぜたスケールの大きな世界観を現代の高額予算と技術で再現してくれたことに感謝。お金かかってるなぁ！嬉しい！
原点回帰
製作陣はこれをコンセプトにしたとオフィシャルにありましたが、まずアクションが言葉通り、武侠ものお得意であるワイヤーワークを駆使したうえで制作意図としてブルーバックではなく実写にこだわった動作設計や、カメラワーク、見ていて総じて位置関係も分かるような編集など、めっちゃクオリティが高い。
物語全体もいい意味でオーソドックスな演出でしたが、見慣れた横店ではなくロケ地がどれも素晴らしく、しかもスコーンとお天気が良くて（あの空の青さは標高の高い雲南だったんですね）非常に見応えがありました。衣装とか美術VFXではなくここに予算をかけたのは大正解。
内容は、金庸だけに一筋縄では終わらない余韻の深さは健在で、勧善懲悪には収まらないのが天龍八部の好きなところ。
そのくせ時代を先取りしたかのような突飛なキャラや数の豊富さ、散りばめたそれらが収束していく後半などスピード感に溢れて目が離せない。
加えてこのドラマでは現代の倫理観に合わせた修正（あれでも笑）も行われ、特に慕容復に関して燕復興という呪いをかけられた悲劇の人という補足をするなど丁寧でした。
原点回帰
古くからのファンには懐かしさを、新しい方々には新鮮さを。
なかなか難しい課題を見事にクリアしましたね。キャストも隙がなく日本でお馴染みの俳優が揃っていたのも良かった。
時代を経てたくさん作られているために玉石混交数ある金庸作品のなかでも、トップクラスに素晴らしかったです！満足！
