いかえもん

天龍八部 レジェンド・オブ・デスティニーのいかえもんのレビュー・感想・評価

4.0
ドニーさん主演の映画「シャクラ」の原作である天龍八部。本も買って読もうとしたけど、全8巻のうち2巻で挫折したため、これはドラマで見てみよう!ということでちょうどBSで放送になったのを録画して観ました。

しかし、シャクラでドニーさんが演じる喬峯を、「上陽賦」の第3皇子役をやっていたトニー・ヤンが演じているということで、あの役が嫌いだった私には今一つ盛り上がりに欠けるスタートではあった。この小説は主要人物が4人(喬峯くん、段誉くん、虚竹くん、慕容復くん)いて、小説は2巻まで段誉くんの話が延々と続くので結構読むのがしんどかったのだけど、ドラマは4人それぞれの話が少しずつ並行して進むので小説よりは見やすい。でも登場人物が多いので把握するのに頭使うし、武侠小説なので、ワイヤーアクションがびゅんびゅんで、そこが苦手な人はしんどいかも。アクションはカットが細切れだしね。
しかし、これを20話かそこらまで見てからドニーさんのシャクラを見ると、シャクラの内容がとってもよくわかる!それと、シャクラを見ても、このドラマもより楽しくなる!特に後半はドニーさんがきっと製作するであろうシャクラの続編になる部分が出てくるので、ここを映画に使うのかなぁ、あの最後のモフモフの上着はそういうことかぁ…とかニヤニヤできます。
最後の方になるとトニー・ヤンもそう悪くないと思えてくるし、特に後半40話からの怒涛の展開に度肝を抜かれます。細かい感想を書くと山ほどになってしまうのだけど、最後はメインキャラクターの喬峯くん、段誉くん、虚竹くん、慕容復くんのそれぞれの人生に思いをはせながら、これは様々な愛と宿命の物語であったのだなと思いました。
さすが、中国では超有名な小説だけあって、おもしろかったです。