翔東大学の事務局長・小園が刺殺体で発見された。殺人の罪で逮捕されたのは、同大学の講師である谷村。彼女は大学内で人事権を持つ小園と不倫関係にあった。世間からも罵詈雑言が浴びせられる中、刑事の星野と記者の丸山はそれぞれこの事件に疑問を抱いていた。調査の過程で出会ったふたりは、真相解明のため手を組むことに。
単なる刑事モノではなく、この３人にはそれぞれ抱える問題もある。異母姉妹の確執、親権争いに、ぐしゃぐしゃの家庭環境。どうにかまとめてはいたが、３０分×８話と短いためにかなり駆け足だった気がする。
谷村と妹の性格は根っこの部分がほんとうにそっくりで、姉妹であることがはっきりと分かるシーンがいくつかあるのが面白い。
くたびれた林遣都も、飄々とした佐藤隆太も、強かで美しい高梨臨もみんな恰好いい！
各話の終盤に語られる善意と悪意についての言葉たち。
中でも好きなのは「地獄への道は善意で舗装されている」。ヨーロッパの諺で、別の言い方だと「地獄は善意で満ちているが、天国は善行で満ちている」というものもある。
ほんとうに悪いやつこそが地獄に落ちてほしいけれども、続編はあるのかなあ。ユーネク独占だし、あまり話題にもならなかった気がする。こんなにも素敵なキャストが揃ったのに勿体ないな。
