シガーandシュガー

パロット ~復讐の連鎖~のシガーandシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

パロット ~復讐の連鎖~(2021年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

スペインの最高裁が定めた「長期刑に処された犯罪者が、刑期満了前に出所できない」パロット・ドクトリンを、欧州人権裁判所が廃止したため多くの犯罪者が出所してきた。
それら犯罪者が、次々とサル面の何者かに殺されていく。
その犯人を追う刑事イザベル。
だが彼女を暴行して服役していたアロも今回出所していたことから、イザベルはアロの逆恨みと執着に心身ともに追い詰められていく。

アロが抱くイザベルへの復讐計画とサル面の犯人が囚人を次々殺していくという二本柱が、日本ともボリュームがあることと、笑いのない画面と虫酸が走る暴行犯アロの存在感にも胸焼けがしてしまって、どうにも気持ちが押しつぶされて飛ばし飛ばし視聴してしまった。
特にイザベルの気持ちに寄り添ってしまうとつらすぎる。
アロのクズぶり、狡猾ぶりに、見ている自分まで追い詰められ八方塞がりの気持ちになっていく。

個人的には、もっと二本の事件を強く絡めてもよかったかなと思った。
結果的にはイザベルの母がこの二件を結ぶ点になるわけだから、ラストはサル面の犯人とアロがぶつかってもよかったと思う。
アロのラストには納得がいかない。。。