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ホラー・オブ・ドロレス・ローチの作品紹介

ホラー・オブ・ドロレス・ローチのあらすじ

16年ものあいだ服役していたドロレス・ローチ(ジャスティナ・マシャド)は、高級住宅地へと変貌したワシントンハイツに舞い戻り、古い友人で大麻常用者のルイスと再会。ルイスが切り盛りするエンパナーダ店の地下に住み、マッサージ師として働かせてもらえることになる。安定した生活が送れるかと思ったのもつかの間、新たな人生が脅かされた時、“マジックハンズ・ドロレス”は生き残るために恐ろしい行為に手を染める。 7 月 7 日(金)午前 9 時から Prime Video で独占配信

ホラー・オブ・ドロレス・ローチの監督

ホラー・オブ・ドロレス・ローチの脚本

ホラー・オブ・ドロレス・ローチの出演者

『ホラー・オブ・ドロレス・ローチ』のエピソード情報

マジックハンズ

刑務所から出所したドロレスは、ルイスと再会し、エンパナーダと大麻を堪能する。

破滅の部屋

ドロレスは“マジックハンズ”の店の営業を始める。

赤ん坊のように

残された証拠をルイスがどう始末したか、ドロレスは飲み込む。

刑務所か、地獄か

ドロレスは過去の真実を突きつけられる。

必ず見つける

ドロレスの新しい人生も崩壊の危機を迎える。

まばたき2回で

ドロレスは“食料”の補充をする。

さよなら、フェリシア

ドロレスは逃亡の準備を進める。

私を止めて

ドロレスの暴走は誰にも止められない。

『ホラー・オブ・ドロレス・ローチ』に投稿された感想・評価

kuu

kuuの感想・評価

3.6
『ホラー・オブ・ドロレス・ローチ』
原題::『The Horror of Dolores Roach』
製作年2023年7月7日Prime Video独占配信。
第1シーズン 全8話
ジャスティナ・マシャド主演アメリカのブラックコメディ・ホラーTVシリーズ。
オフブロードウェイの一人芝居『Empanada Loca』と、アーロン・マークが製作した同名のポッドキャストが元になっている。
また、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』から明確なインスピレーションを得ている。
これ今作品の売りなんかなシンディ・ローパーが女優業に復帰作品。
シンディは、副業で夜は私立探偵として働くブロードウェイの案内係で、主人公を困らせることになるルーシーを演じる。

30分程度の比較的短いエピソードです。
そのため、一気に視聴するのにも、ペースを合わせて視聴するのにも最適かな。
※ゴア表現が苦手じゃなきゃですので。

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007年)のヴィクトリア朝カニバリズム物語に都市の高級化のヒネリを加えた、クリエイター、アーロン・マークによるシリーズは、ウィリアム・シェイクスピアの『タイタス・アンドロニカス』(シェイクスピアの戯曲の中では、暴力性・残忍性という点で異質な作品で、あまりにも残酷な場面が多いために批評家から受け入れられず、否定的な意見が多い)への言及を含め、あらゆる場面でチョイ×2と差し込んできてた。
このような皮肉たっぷりの引用は、主人公ドロレス・ローチの苦境がいかに身近なものであるかを強調しているが、ジャスティナ・マチャドの親しみやすく共感できる演技によって相殺されている。
『スウィーニー・トッド』のように、マチャド演じるドロレス・ローチは、長い刑期を終えて刑務所から出所する。
ドロレスは麻薬ディーラーのボーイフレンド、ドミニクの罪をかぶって16年間も刑務所にいた。
ボーイフレンドは行方不明になり、家族もいなくなって久しいドロレスは、かつての大麻常用者ルイス(アレハンドロ・エルナンデス)と再会する。
ルイスはドロレスに部屋と食事を提供し、かつての生活の唯一の名残である彼の老朽化した店舗エンパナーダ・ロカの地下室で、現金でマッサージ(エロ系ではなくマジの按摩さん)をさせてくれる。
ドロレスの生活が軌道に乗り始めた頃、卑劣な家主(マーク・マロン)がドロレスを怒らせる。

ドロレスにとって良いニュースは、ルイスが失敗したビジネスのために新しい肉の仕入れ先を見つけたこと。
悪いニュースは、ドロレスが死体の数が増えるにつれて捕まらないように奔走すること。

ブライアン・フラー(アメリカの脚本家)がカメオ出演し、ドロレスの物語を盛り上げるブロードウェイの派手なオープニングを除けば、このシリーズはすぐに、ほぼエンパナーダ店の中とその周辺を舞台にした自己完結型の物語に落ち着く。
ドロレスが常に過激な状態に陥り、致命的な災難をカバーしようと奮闘し、ホラー風味のコメディが巻き起こるという繰り返しパターンに陥っている。
ドロレスの行く手に新たな障害物が立ちはだかり、彼女の不安定な生活の形が崩れそうになる。この繰り返し。

今作品は物語に苦慮しており、ドロレスの苦境を目の前の苦境以上に掘り下げることはない。
ワシントン・ハイツの高級化は背景としての役割を果たすだけで、それ以上のことはなく、ドロレス自身は、最初に彼女を刑務所に入れたドミニクの小ネタから何段階も遅れている。
その代わり、ドロレスが追いつこうと奮闘する一連の出来事が描かれ、ドロレスには本来あるべき主導権がない。
幸運なことに、8話からなるこの物語を支えているのは演技でした。
このシリーズでは、ドロレスは常に不利な立場に置かれるかもしれない。
それでもジャスティナ・マシャドは、逆さまの世界で自分の方向性を見出そうと必死な女性をとらえた人間味あふれる演技のおかげで、このドラマをかなり魅力的なものにしている。
ドロレスが20年近く服役していたことで、彼女の世界は時間軸の中で凍りついたが、ジャスティナ・マシャドが追いつこうとする人物を描いた本作の完成度は高い。
エンパナーダ・ロカの従業員ネリー(キタ・アップダイク)とエルナンデス演じる気性の激しいルイスは、ドロレスとの関係の芽生えを通して感情的な深みをもたらしている。
物語が陳腐になりそうなとき、このカニバル・コメディに肉付けするのはキャストと云えるかな。
巧みなコンセプトも、ドロレスが繰り返しのパターンに陥るにつれ、空回りして失速してしまうんは残念なとこ。
シリーズが偉大さの片鱗を見せながらも、多くのことを置き去りにしている。
彼女の過去が現在のドロレスを大きく形作っているのだが、シリーズは彼女の致命的な気性を探るよりも、死体を隠すために奔走することに重点を置いている。
そのため、爽やかで好感の持てる第1シーズンは、視聴者を惹きつけるには十分やけど、表面的なストーリーテリングに終始し、なんとも云えん結末を迎えているかな。
でもまぁ、サクッと一気観できました。


エピソード1
マジックハンズ
28分
刑務所から出所したドロレスは、ルイスと再会 し、 エンパナーダと大麻を堪能する。

エピソード2
破滅の部屋
28分
ドロレスは“マジックハンズ”の店の営業を始め
る。

エピソード4
刑務所か、地獄か
25分
ドロレスは過去の真実を突きつけられる。

エピソード5
必ず見つける
28分
ドロレスの新しい人生も崩壊の危機を迎える。

エピソード6
まばたき2回で
29分
ドロレスは“食料 ” の補充をする。

エピソード7
さよなら、 フェリシア
29分
ドロレスは逃亡の準備を進める。

エピソード8
私を止めて
28分
ドロレスの暴走は誰にも止められない。
Nao

Naoの感想・評価

3.0
内容はタイトル通り、ヤバいドロレス・ローチ姐さん。

カニバリズム×シリアルキラーとして舞台化までされているドロレスがなぜシリアルキラーになったのかをえがく30分全8話。(どちらかと言うとルイスの方がヤバい)

30分なのでサクサク見れるのだけど、こんなに長く感じる30分はめずらしい…

短絡的に動く人、パニクって騒ぐ人が好きじゃないので、ドロレスとルイスのコンビのわちゃわちゃ感が楽しめず。

直接的なカニバル表現はないものの、気持ちの悪い演出の仕方をしてるので、苦手な人は要注意。
殺したくないのに瞬殺で殺しちゃう
ドロレス

遺体を川に捨てよう
川ってそのためにあるんだよねって
言い聞かせるところ

そして殺した後にキャンドルの香りにうっとりするのヤメロ笑

ルイスは仕事が早くて有能かと思いきや!
いいキャラしてるよね