女学校の教師をしている紀田家の長女・礼子(田中裕子)は発熱で学校を早退した。 帰宅すると珍しく、従兄の聡一郎(永島敏行)が来ていた。軍医をしている聡一郎は、礼子を心配してあれこれ注意するが、当人は聞く耳を持たない。 礼子の父・順弥(佐藤慶)は、肺結核で 2 年前から診療所に入ったままで、母の里子(加藤治子)はいまだに週に 1 回は病院通い。聡一郎は父親似の礼子を心配していたのだ。 そんなある日、順弥が吐血した。聡一郎と一緒に面会に行った礼子は、看護婦・泉(横山道代)の話から、里子に妙な疑いを抱き始める…。
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