OZU ~小津安二郎が描いた物語~の6の情報・感想・評価

エピソード06
青春の夢いまいづこ
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あらすじ
文武両道でなんでも完璧にこなす堀野(中川大志)とお調子者でどこか憎めない斎木(渡辺大知)は同じ大学に通う親友同士。捨てられた亀を飼い始めたり、休み時間にサッカーに興じたりと、青春時代をともに過ごす。しかし、父の死をきっかけに堀野が地元に帰ることに。それ以来、疎遠になった2人だが、数年後、偶然の再会を果たす。父親が遺したホテルの経営を継ぎ、社長になっていた堀野の誘いで、斎木は堀野の下で働き始める。
コメント2件
しゃわしゃわ

しゃわしゃわ

企業のトップって、孤独だと思う。校庭での懐かしの⚽️は良かった😊
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おむぼ

おむぼ

 91年前の映画に関してWikiであらすじを見た限りだとヒロイン格が大きくアレンジされたことによって、持つ者と持たざる者同士でかつて友情があったが時の流れで変容した人間関係という主題に、より焦点が合っていた。 何より妙にばかばかしくなっておもしろかった。  それに、堀野リゾート (91年前の映画から堀野だったことからの着想だろうと思うけど上手い)、サービス業の嫌になるところをよく表していると思った。 THE権威主義、トップダウン、現場と関わる機会が無いトップ、おそらくブラック企業なんだろうな〜とい う空気感をトップの周りの幹部が醸し出している。 だから、トップは会社内の誰からも心に壁のあるコミ ュニケーションしか取られない。  でもトップも寂しさを感じたり心の壁を察したりす るというのは人間なので当然・・・というのがこの話の 主題に大きく関わるところ。 で、サービス業に従事した経験があるので思うのだが、こんな雰囲気の会社だと実際は幹部とひと回り以 上歳上のやつがトップたることが多いので、なんかコミュニケーションを図ろうと思っても方法がズレ過ぎていて、例えば社員の休日を使って余計なお世話でしかない社内イベントをやったり、結局トップを褒め称える社員同士のマウント取りみたいになる最悪な現象が起きて、会社への(しょーもない)愛着も執着も無い人にとっては、こんなクソブラック企業辞めたるわ!となったりする。 このドラマにおいても主人公に対する余計なお世話の描写があったのが良かった。  それでも、2人の間やその周辺人物に、若い頃に積み重ねた物語があるというアドバンテージがあるから、ばかげた見た目のきっかけでも自然となだれ込むように昔の関係に戻ってやり直せるというのが良かった。 物語が何かの存在を証明するのに最も大事なものだという真理だった。
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