やみいしゃ

セクシー田中さんのやみいしゃのレビュー・感想・評価

セクシー田中さん(2023年製作のドラマ)
4.3
原作未読です。
原作好きなうちの妻にはそれほどヒットしなかった模様。

20年くらい昔、たぶんまだ20歳前だった木南さんと同じ作品に関わったご縁があって、それ以来密かに応援しているという個人的な事情があるので、自分はとても贔屓目に見てしまいます。
なにしろこうやって主演を張るほどになったのは感慨深い限りです…

あと、めるるは以前まで若い子に人気でバラエティー番組に出てるタレント、くらいの認識しかなかったところから、去年、石子と羽男で見かけた演技にハッとして以来ドラマで見ましたが、やっぱり俳優として良いですねー
石子と羽男の時の役とは真逆と言って良いほど能天気で明るくて直情型な役ですが、すごく良い感じに演じてると思います。
こういうキャラって特に男性からするとうるさくて鼻につく感じに捉えられがちですが、良い感じに可愛げがあって、身の回りにこういう明るい子が1人いるだけでいいよねーって感じのキャラに落とし込めてる気がします。
もう俳優一本に絞れば良いんじゃないですかね。

もれなくクズ感強めな男性陣も2話で少し好転し始めたような。今後の展開に期待します。

----3話を見て
木南さんとめるるの演技が良過ぎます。2人のシーンを見てるだけでゾワゾワしたり、ほっこりしたり。

----最終話まで見て
ずっと面白かったです。
男性陣にも徐々に親しみが湧きました。
最後の最後、結末に関してはもう一捻り欲しかったのが正直なところ。
原作未完ということもあり、きれいに終わらせる必要は全然ないとは思っていましたが、なんとなく当たり障りない終わり方過ぎたかなと思います。

個人的にはふみかさん(笙野のお見合い相手)にはもう少し最後触れてほしかった気がしました。
あの子はあの子でとても良い子だったし、逆にああいう性格や生き方だって全然良いんだし、なんだかあれではつまらない生き方をしている可哀想な子というレッテルを張ったままになってる気がして。
笙野に断られてフェードアウトしていなくなってしまったのがなんだか可哀想でした。

例えば、彼女もクリスマスイベントを訪れていて、田中さんと笙野のステージを見て、笙野の気持ちなどをいろいろ悟るのと同時に田中さんに感化され、まるで朱里のように田中信者になってベリーダンス教室に通い、最後の結婚式のダンスのときに彼女も一緒に踊ってる(当然朱里よりも上手くw)とか言うオチがあったりしたら良かったのになぁ、って妄想してしまいました。