テレビドラマシリーズ『ミステリと言う勿れ』の特別ドラマ。
整は大学の友人から誘われ怪しげな高額バイトに参加するがそれは在り処の判らなくなったタイムカプセルを探すというものだった…というお話し。
前半はテレビドラマの第一話で、後半から新作エピソードに繋がっていくという構成。
「真実は人の数だけある」がテーマなミステリードラマですが、それは人の記憶は人の数だけあるって事と同じ。
同じ時間と場所を共有していても見えている景色は違うし、刻まれた記憶は世界でたった一つの思い出。
じゃあもしその記憶がなくなってしまえばその真実もまた一緒になくなってしまうのでしょうか?
多分世界の真理はそういう事なんだと思います。
だから人は音楽だったり、絵だったり、言葉だったり、様々な形でその記憶=真実を人に伝え残そうとするのかもしれません。
自分の記憶がなくなっても、誰かがそれを覚えていてくれたり感じてくれたら……それはちょっと素敵な事だなと思います。