このレビューはネタバレを含みます
弱小野球部が下剋上を起こすだけの話だと思ったら、序盤で南雲脩司が教員免許を持っていないことが発覚するという予想し得ない展開。
最初に決勝のシーンが映るから安心して見られるものの、それがなければ南雲の問題で終わってしまうのではないかと思ってしまうぐらいの破壊力。
決勝で勝ってお金の問題で甲子園に行けないで終わるのはしょうもないし、決勝で負けるのかとも思った。
甲子園での大敗は良い思い出としてサラッと描かれて、卒業後のそれぞれの生活の描写まであって清々しい終わり方だった。
青春らしい泣けるシーンも多い良作。
鈴木亮平の温かさはもちろんのこと、黒木華の声を張るシーンや番家天嵩の良い子っぷり、更には名の知れてない野球部員の各俳優もキャラクターが立っていて、演技面も良かった。
本物の野球選手もたまにゲスト出演するのも、驚いた。